*この記事は「JBA2019バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第12条 ジャンプボール、オルタネイティングポゼッション
12-1 ジャンプボールの定義
12-1-1
- ジャンプボールは、第1クォーターの開始時に、センターサークルで各チーム1人ずつのプレーヤーの間に審判がボールをトスすることで行われる。
12-1-2
- ヘルドボールは、両チームの1人あるいはそれ以上のプレーヤーがボールに片手または両手をしっかりとかけて、どちらのプレーヤーも乱暴にしなければそのボールのコントロールを得られないときに宣せられる。
12-2 ジャンプボールの手順
12-2-1
- 両ジャンパーは、センターサークルの自チームのバスケットに近い方の半円の中に両足が入るように立ち、片足はセンターラインの近くに置く。
12-2-2
- 同じチームの2人のプレーヤーがサークルのまわりに隣り合わせて位置したときは、相手チームから要望があれば、一方の位置は譲らなければならない。
12-2-3
- 審判は、両プレーヤーの間で、両者がジャンプをしても届かない高さまでまっすぐ上にボールをトスする。
12-2-4
- ボールが最高点に達した後で、少なくともどちらかのジャンパーによって片手または両手でタップされなければならない。
12-2-5
- どちらのジャンパーも、ボールが正当にタップされる前にそのポジション(位置)を離れてはならない。
12-2-6
- どちらのジャンパーも、ジャンパー以外のプレーヤーかフロアにボールが触れるまで、ボールをキャッチしてはならないし、2回までしかタップすることはできない。
12-2-7
- ボールがどちらのジャンパーにもタップされなかった場合は、ジャンプボールはやり直しになる。
12-2-8
- ボールがタップされるまで、ジャンパー以外のプレーヤーは体のどの部分もサークルのラインに触れたり、越えたりしてはならない(ライン上のシリンダーを含む)。
- 12-2-1、12-2-4、12-2-5、12-2-6、12-2-8に違反することはバイオレーションである。
12-3 ジャンプボールシチュエーション
- 次のとき、ジャンプボールシチュエーションになる:
- ヘルドボールが宣せられたとき
- 誰が最後に触れてボールがアウトオブバウンズになったか審判に確証がなかったとき、あるいは審判の意見が一致しなかったとき
- 最後のフリースローが成功しなかったときに、両チームのプレーヤーがフリースローのバイオレーションをしたとき(ダブルフリースローバイオレーション)
- ライブのボールがリングとバックボードの間に挟まったり載ったままになったとき(ただし、以下の場合を除く)
- 次にフリースローが続く場合
- 最後のフリースローの後、そのチームのフロントコートのスローインラインからスローインが続く場合
- どちらのチームもボールをコントロールしていないかボールを与えられる権利がない状態でボールがデッドになったとき
- 両チームに対する等しい罰則を相殺したあとで、ファウルによる罰則が残らず、最初のファウルもしくはバイオレーションが発生する前にどちらのチームもボールをコントロールしていなかったかボールを与えられる権利がないとき
- 第1クォーター以外の全てのクォーターやオーバータイムが始まるとき
12-4 オルタネイティングポゼッションの定義
12-4-1
- オルタネイティングポゼッションとは、ゲーム中、ジャンプボールシチュエーションになったとき、両チームが交互にスローインをしてボールをライブにするゲーム再開の方法である。
12-4-2
- オルタネイティングポゼッションのスローインは:
- スローインをするプレーヤーにボールが与えられたときに始まる
- 次のときに終わる:
- ボールがコート上のプレーヤーに正当に触れたとき
- スローインをするチームにバイオレーションが宣せられたとき
- スローインされたライブのボールが、リングとバックボードの間に挟まったり載ったままになったとき
12-5 オルタネイティングポゼッションの手順
12-5-1
- オルタネイティングポゼッションのスローインは、ジャンプボールシチュエーションになったところに最も近いアウトオブバウンズから行う。
12-5-2
- ジャンプボールのあと、コート上でライブのボールのコントロールを得られなかったチームが、最初のオルタネイティングポゼッションの権利を得る。
12-5-3
- それぞれのクォーターやオーバータイムの終了時点で、次のオルタネイティングポゼッションの権利を与えられるチームが、スコアラーズテーブルの反対側のセンターラインの延長線上からのスローインを行うことでその次のクォーターやオーバータイムを始める。ただし、フリースローやスローインの罰則が与えられる場合を除く。
12-5-4
- オルタネイティングポゼッションによって次にスローインの権利を与えられるチームは、オルタネイティングポゼッションアローが相手チームのバスケットを向いていることで示される。
- オルタネイティングポゼッションアローの向きはオルタネイティングポゼッションのスローインが終わり次第、速やかに変えられる。
12-5-5
- オルタネイティングポゼッションのスローインの間にそのチームがバイオレーションを宣せられたとき、そのチームはオルタネイティングポゼッションのスローインの権利を失う。
- オルタネイティングポゼッションアローの向きは速やかに変えられ、次のジャンプボールシチュエーションのときは、バイオレーションを宣せられたチームの相手チームがオルタネイティングポゼッションのスローインの権利を得ることが示される。
- その後ゲームはバイオレーションを宣せられたチームの相手チームによるスローインを元々のスローインの場所から行うことで再開される。
12-5-6
- どちらかのチームによるファウルが以下の状況で起きたとき:
- 第1クォーター以外のクォーターやオーバータイムの開始前、あるいは、
- オルタネイティングポゼッションのスローインの間
- 上記の状況では、与えられていたオルタネイティングポゼッションルールによるスローインの権利は取り消されない。