【初心者向け】バスケの基本ルール「トラベリング」とは【ルール変更対応】

バイオレーションの解説
  • バスケットボールをはじめたばかりでルールを知りたい。
  • よくトラベリングを吹かれてしまう理由って?
  • あの人のプレーはなんでOKなのか納得できない。
  • 最近ルールが変わったらしいけど理解できない。

この記事ではこういった疑問やお悩みに答えていきます。

内容は以下の通りです。

  • バスケの基本ルール「トラベリング」とは
  • ルールブックにならって詳しい解説

この記事はJBA公認審判の資格をもつ筆者による解説となります。ルールブックにのっとりながら丁寧に説明をしていきますね。

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バスケの基本ルール「トラベリング」とは

一般的には「ボールを持った状態で3歩以上歩いてはいけない」という反則として知られています。この反則をしてしまうと、相手ボールのスローインからゲームが再開することになります。体育や遊びのなかであればこれさえ分かっていれば問題ありません。

しかし、いざ試合を行ってみると「これはどうなんだろう?」と思うケースがでてきます。そういった時にも冷静に判断できるよう、今回はルールブックにのっとって、原理・原則から解説していきます。

ルールブックにならって詳しい解説 〜準備編〜

定義

トラベリングとは、ルールブックでは以下のように定義されています。

トラベリングとは、コート上でライブのボールを持ったまま、片足または両足を方向に関係なく、本項に定められた範囲を超えて移動させることである。

【JBA】2019バスケットボール競技規則 25条-1-1

ここで大事なのは、あとに続く「本項に定められた範囲」を正しく理解するということです。そのルールを見ていく前に、抑えておかなくてはいけないもう一つの定義が存在します。まずはそちらから確認をしていきましょう。

ピポット

その定義が「ピポット」というルールです。

ピボットとは、コート上でライブのボールを持ったプレーヤーが、片方の足(ピボットフット)はフロアとの接点を変えずに、もう片方の足で何回でもどの方向にでもステップを踏むことができることである。

【JBA】2019バスケットボール競技規則 25条-1-2

あまり聞いたことがない人もいるかもしれませんが、簡単にいえば「コンパスのようにステップを踏むのはOK」というルールになります。これが分からないとトラベリングのルールを正しく理解することができません。文字だとイメージがわかない人は動画でも動きを確認して、正しく理解をしておきましょう。

トラベリングにならないピボット練習【初心者指導】

ルールブックにならって詳しい解説 〜実践編〜

前述の定義やピポットをふまえ、ルールブックには「本項に定められた範囲」として行ってよいルールが細かく書かれています。今回はそれらを整理しながら解説していきます。

基本的な考え方

まずはもっとも基本の考え方として、2歩までステップを踏めることが決められています。

動きながらまたはドリブルを終えるときにボールをキャッチしたプレーヤーは、ストップしたりパスやショットをするために、2歩までステップを踏むことができる

【JBA】2019バスケットボール競技規則 25条-2-1

また、気をつけたいのが、ドリブルをつき始めた瞬間にトラベリングを吹かれてしまうケースです。

ドリブルを始めるためには、ボールが手から離れる前にピボットフットを上げてはならない

【JBA】2019バスケットボール競技規則 25条-2-1

観客席などからパッと見ていると何が起こったのか分かりづらく、また選手自身も最初はなかなか自覚しづらいのもこのケースになりますが、これはすべてこのルールが適応されているからになります。

パスもしくはショットをするためにピボットフットでジャンプすることはできるが、どちらかの足がフロアに着地する前にボールを手から離さなくてはならない

【JBA】2019バスケットボール競技規則 25条-2-1

ドリブルとは違い、パスやシュートであれば、ピポットフットを離してジャンプをしてもOKです。ここが少しややこしい点になりますが、しっかりおさえておきましょう。

ゼロステップの考え方

2018年4月よりJBAで適応されたゼロステップ。昔からのバスケットボール経験者にとっては、かなり理解しづらいルールになっていますが、その定義は非常にシンプルなものです。

【補足】 動きながら足がフロアについた状態でボールをコントロールした場合、フロアについている足は0歩目とし、その後2歩までステップを踏むことができる。その場合、1歩目がピボットフットになる。

【JBA】2019バスケットボール競技規則 25条-2-1

つまり、空中でボールをキャッチしている状態(ミートしている状態)においてはこれまでのルールと変更はありません。しかし、ボールをコントロールしていた瞬間にコートについていた足が0歩目として処理されることになったため、このルールに馴染みのないプレーヤーにとっては、3歩ステップを踏んでいるように感じてしまうようになりました。

詳しくはこちらも動画で確認をしてみてください。またJBAにも解説の動画があがっておりますので、こちらで理解を深めてみてください。

新トラベリングルール 0(ゼロ)ステップ 2018年4月施行【バスケ指導】

以上、トラベリングについての解説となりました。バスケットボールにおける基本中の基本のルールになりますので、正しく理解しておきましょう。

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