*この記事は「JBA2019バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第19条 交代
19-1 定義
- 交代とは、交代要員がプレーヤーになるための請求によるゲームの中断のことをいう。
19-2 ルール
19-2-1
- チームは、「交代が認められる時機」にプレーヤーを交代させることができる。
19-2-2
- 「交代が認められる時機」は、次のときに始まる:
- ボールがデッドでゲームクロックが止められたとき
- ただし、ファウルまたはバイオレーションの後は、審判がテーブルオフィシャルズに伝達を終えたとき(両チームとも交代することができる)
- 最後のフリースローが成功してボールがデッドになったとき(両チームとも交代することができる)
- 第4クォーター、各オーバータイムでゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示していて相手チームがフィールドゴールで得点したとき(得点されたチームは交代することができる)
- ボールがデッドでゲームクロックが止められたとき
19-2-3
- 「交代が認められる時機」は、スローインを行うプレーヤーにボールが与えられたとき、あるいは最初のフリースローでフリースローを行うプレーヤーにボールが与えられたときに終わる。
19-2-4
- 交代が認められたときは、ゲームクロックがいったん動いたあと、次にボールがデッドでゲームクロックが止められたときでなければ、チームベンチに戻った交代要員は再びゲームに出場することはできないし、交代して出場したプレーヤーも再び交代してチームベンチに戻ることはできない。
- ただし、次の場合はゲームクロックが動かなくても交代が認められる:
- そのプレーヤーを除くとそのチームが5人のプレーヤーを出場させることができない場合
- 誤りの訂正によってフリースローを与えられるプレーヤーが、通常の交代をしてチームベンチに戻っていた場合
19-2-5
- 第4クォーター、各オーバータイムでゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示していてフィールドゴールが成功してゲームクロックが止められた場合、得点したチームに交代は認められない。ただし、審判がゲームを止めた場合を除く。
19-3 手順
19-3-1
- 交代は、交代要員自身(コーチまたはアシスタントコーチではない)がスコアラーにその申し出を伝えなければならない。
- 交代要員は、チームベンチエリアから出てスコアラーズテーブルのところへ行き、手で定められた交代のシグナルをする、あるいは交代席に座り、スコアラーにはっきりと交代の申し出を伝えなければならない。
- 交代の申し出をした後は「交代が認められる時機」になるまで交代席に座って待つ。そのとき交代要員はすぐにプレーができる用意をしていなければならない。
19-3-2
- 交代の申し出は、スコアラーが審判に知らせるためにブザーを鳴らす前であれば取り消すことができる。
19-3-3
- スコアラーは、「交代が認められる時機」が始まったらできるだけ早くブザーを鳴らして審判に交代があることを知らせる。
19-3-4
- 交代要員は、審判が笛を鳴らして交代のシグナルおよびコートに招き入れるシグナルをするまでは、境界線(サイドライン)の外にいなければならない。
19-3-5
- コートから退くプレーヤーは、審判やスコアラーに報告しないで直接チームベンチに戻ってよい。
19-3-6
- 交代はできる限り速く行わなければならない。
- 5個のファウルを宣せられたプレーヤーあるいは失格・退場になったプレーヤーの交代は直ちに行わなければならない。(30秒以内)
- 不必要に交代に時間がかかりすぎると審判が判断した場合、そのチームのタイムアウトとなり記録される。そのチームにタイムアウトが残っていないときは、そのチームのコーチにテクニカルファウルが宣せられ「B」と記録される。
19-3-7
- タイムアウトの間あるいはプレーのインターバル中(ハーフタイムを除く)に交代をするときでも、交代要員はゲームに加わる前にスコアラーに対して交代の申し出をしなければならない。
19-3-8
- 次の場合、フリースローシューターであっても交代しなければならない:
- 怪我をした場合
- 5個のファウルを宣せられた場合
- 失格・退場になった場合
- これらの場合、そのフリースローはフリースローシューターと交代したプレーヤーが行わなければならない。
- 交代して代わりにフリースローを行ったプレーヤーは、フリースローのあと、ゲームクロックがいったん動いた後でなければ交代してチームベンチに戻ることはできない。
19-3-9
- 最初のフリースローのボールがフリースローシューターに与えられた後に交代の申し出があった場合、以下のときにどちらのチームにも交代が認められる:
- 最後のフリースローが成功したとき
- 最後のフリースローが成功しなかった場合は、あとにスローインが続くとき
- 与えられたそれぞれのフリースローの間にファウルが宣せられたとき
- この場合、ルールの中で別途規定がある場合を除き、元々与えられていたフリースローを行ったあと、交代は新しいファウルの罰則が行われる前に認められる。
- 最後のフリースローのあと、ボールがライブになる前にファウルが宣せられたとき
- この場合、交代が認められたあと、新しいファウルの罰則が行われる。
- 最後のフリースローのあと、ボールがライブになる前にバイオレーションが宣せられたとき
- この場合、交代が認められたあと、スローインになる。
- 2個以上のファウルに対してそれぞれの罰則に定められているフリースローの「セット」やボールのポゼッションが続けて適用される場合は、それぞれの「セット」は個別に扱われる。
- この場合、それぞれの「セット」やスローインの前に交代が認められる。