*この記事は「JBA2020バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第4条 チーム
4-1 定義
4-1-1
- チームメンバーとして認められるためには、大会主催者が定める大会規定に明記されている条件(年齢制限を含む)を満たしていなければならない。
4-1-2
- チームメンバーは、ゲーム開始前にその氏名がスコアシートに記入されていれば、そのゲームに出場することができる。ただし、失格・退場を宣せられるか5個のファウルを宣せられた場合は、それ以降そのゲームに出場することはできない。
4-1-3
- 競技時間中、チームメンバーとは以下を指す:
- プレーをする資格があり、コート上にいるプレーヤー
- プレーをする資格があり、コート上にいない交代要員
- 5個のファウルを宣せられ、プレーをする資格を失ったチームメンバー
- 5個のファウルを宣せられプレーをする資格を失ったチームメンバーは、以降そのゲームに出場することはできないが、チームベンチに座ることは許される。
4-1-4
- プレーのインターバル中は、プレーをする資格があるチームメンバーは全てプレーヤーであるとみなされる。
4-2 ルール
4-2-1
- 各チームの構成は、次のとおりとする:
- キャプテンを含む、プレーをする資格のある12人以内のチームメンバー
- 1人のヘッドコーチ
- チームベンチに座ることを許された、最大2人のアシスタントコーチを含む最大8人のチーム関係者。2人のアシスタントコーチを置く場合、スコアシートにはファーストアシスタントコーチが記入される
- 国内大会における以下の人数等は大会主催者の考えにより変更することができる。
4-2-2
- 競技時間中は、各チーム5人のチームメンバーがコート上でプレーをし、交代することもできる。
4-2-3
- 以下のとき、交代要員はプレーヤーとなり、プレーヤーは交代要員となる:
- 審判が交代要員をコートに招き入れる
- タイムアウトもしくはプレーのインターバル中、交代要員がスコアラーに交代を申し出る
4-3 ユニフォーム
- 国内大会におけるユニフォームの規定は「JBAユニフォーム規定」に準じる。
4-3-1
- 全てのチームメンバーのユニフォームの規定は、次のとおりとする:
- シャツは、パンツと同様に前後同じ主となる色でデザインされたもの
- シャツに袖がある場合は肘より上まででなければならない。長袖は認められない。
- 全てのプレーヤーは、コート内ではシャツをパンツの中に入れなければならない。「オールインワン」は認められている。
- 国内大会では、女子についてはシャツをパンツの外に出すようにデザインされたものを使用してもよい。
- シャツの下にTシャツを着ることは、いかなるスタイルであっても認められない
- パンツは、シャツと同様に前後同じ主となる色でデザインされたもの
- パンツの裾は膝より上まででなければならない。
- ソックスは、全てのチームメンバーが同じ主となる色でデザインされたもの
- ソックスは見える状態でなければならない。
- 国内大会においては大会主催者の考えにより変更することができる。
4-3-2
- 各チームメンバーはシャツの前面と背面に、シャツの色とはっきりと区別できる色で整数の番号をつける。
- 番号ははっきりと見えるもので、そのうえで:
- 背面の番号の高さは20㎝以上とする
- 前面の番号の高さは10㎝以上とする
- 番号の幅は2㎝以上とする
- 番号は0、00および1から99のいずれかを用いる
- チーム内で異なるプレーヤーが同じ番号を用いてはならない
- ユニフォームに広告や商標、ロゴマーク等をつける場合は、番号から5㎝以上離れていなければならない
4-3-3
- 各チームは、シャツを2セット以上用意しておかなければならない。
- 「2セット以上」とは濃淡それぞれ2セットである。ただし国内大会では、大会主催者の考えにより決定することができる。
- そのうえで:
- プログラム上で最初に記載されているチーム(またはホームチーム)は淡色のシャツを着用する(白色が望ましい)
- プログラム上で2番目に記載のあるチーム(またはビジターチーム)は濃色のシャツを着用する
- ただし、両チームの話し合いで双方が了解した場合は、シャツの色の濃淡を交換することができる
4-4 その他の身につけるもの
- 国内大会におけるその他の身につけるものについては「JBAユニフォーム規定」に準じる。
4-4-1
- プレーヤーは、プレーをするのにふさわしくないもの、ゲームに支障をもたらすものを身につけてはならない。身長や腕の長さを補ったり、その他どのような方法であれ、不当な利益をもたらすような用具・器具を使用したり着用したりしてはならない。
4-4-2
- プレーヤーは、他のプレーヤーに怪我をさせる可能性があるものを着用してはならない。
- 次のものは身につけてはならない:
- 柔らかいパッドで覆われていても、指、手、手首、肘や前腕の防具、ヘルメット、固定具や支持具で、皮革、プラスティック、合成樹脂、金属、その他硬い素材でつくられているもの
- 他のプレーヤーに切り傷やすり傷を与えるようなもの(指の爪は短く切っておくこと)
- ヘアアクセサリーや貴金属類
- 次のものは身につけても差し支えない:
- 十分にパッドで覆われている肩、上腕、大腿部や下腿部の防具
- 腕や脚のコンプレッションスリーブ
- ヘッドギア。顔の一部(目、鼻、唇等)あるいは全部を覆うものではなく、着用するプレーヤーあるいはその他のプレーヤーに危険なものであってはならない。またヘッドギアは顔や首に開閉部分を持たず、表面に突起物があってはならない
- 膝の装具で、適切にカバーされているもの
- 負傷した鼻のプロテクター(硬い素材でつくられたものを含む)
- 無色透明なマウスガード
- 眼鏡で、他のプレーヤーに危険が及ばないもの
- リストバンドやヘッドバンドは、最大10cmの幅で、繊維素材のもの
- 腕や肩、脚等のテーピング
- 足首の装具
- 次のものは身につけてはならない:
- 同じチームの全てのプレーヤーの、腕や脚のコンプレッションスリーブ、ヘッドギア、リストバンド、ヘッドバンド、テーピングは全て同じ単色でなければならない。
4-4-3
- ゲーム中にプレーヤーが着用するシューズは色の組み合わせは自由であるが、左右は必ず同じものでなければならない。点滅するライト、反射素材やその他の装飾物は認められない。
4-4-4
- ゲーム中、プレーヤーはいかなる商業的、宣伝的、チャリティー目的の名前やマーク、ロゴやその他特定できるものを体、髪の毛、その他の場所に表示させてはならない。
4-4-5
- 本条に記載のない、その他の身につけるものについては、FIBAテクニカルコミッションによって承認されなければならない。
- 国内大会においては、承認者は大会主催者となる。大会主催者は必要に応じて(公財)日本バスケットボール協会に確認する。