- またルールが改正されたらしい。
- 今の最新のルールってどうなってるの?
- 改正されたポイントを押さえておきたい!
この記事ではこういった疑問に答えていきます。
内容は以下の通りです。
- 2019年ルール改正における7つのポイント
- 特に大事なのは「24秒ルールの変更」
- ケースにあわせてルールを理解しましょう
この記事は、「バスケ歴20年」「JBA公認審判」である筆者による解説となります。ルールブックにのっとりながら丁寧に説明をしていきますね。
2019年ルール改正における7つのポイント
毎年のようにマイナーチェンジされるバスケのルール。最近では2019年2月6日時点での変更・解説が最新版となっています。ユニホームやオフィシャルにかかわる細かい変更点もあるのですが、ここではポイントとなる7つの変更点をざっくりと説明していきますね。
「ピリオド」という表現の廃止
ピリオドと呼ぶのは止めてクォーターと呼ぶように統一しましょう。延長ピリオドはオーバータイムといいましょうね。ということになりました。
スローインの遅延防止
第4クォーター残り2:00をきっている状況において、ディフェンスはラインから体の一部を外に出してはいけなくなりました。また、スローインをするプレイヤーの後ろに2mほどのスペースが確保できない場合、ディフェンスは1m以上離れなくてはいけない、ということにもなりました。
ドリブルの定義の変更
バックボードを狙って投げる行為が「ドリブル」の定義から外れました。(これまでこの行為は「ドリブル」として定義されていました。)
NBAなどでは、よくバックボードにわざと投げてリバウンドを自ら取りながらタップシュートを打つ、というような技が使われていましたが、これが合法になります。
24秒ルールの変更
ファウルやバイオレーションで新たなチームにスローインが与えられたとき、バックコートであれば24秒、フロントコートであれば14秒にリセットとなりました。
例えば、Aチームがバックコートでボール運びをしている時にトラベリングをした場合。Bチームはフロントコートからスローインとなるので、24秒計は14秒にリセットすることになります。(これまでのルールでは24秒にリセットでした。)
タイムアウト後のスローイン
第4クォーター残り2:00をきっている状況において、バックコートからスローインをする状況のチームがタイムアウトをとった場合、再スタートの位置をバックコートかフロントコートか選ぶことができるようになりました。(これまでは全てフロントコートから再スタートとなっていました。)
ダブルファウルの定義変更
これは難しいのでケースで理解したほうが良さそうです。
例えば、パーソナルファウルとアンスポーツマンライクファウルが同時におきた場合、これまでのルールではダブルファウルとして処理されていましたが、この2つの罰則は等しくないため、それぞれ起きた順に個別に処置を行うことになりました。
テクニカルファウルの定義変更
テクニカルファウルによるフリースロー1本は「挟み込み」で行われることになりました。
例えば、A1がドリブルをしている時にA1自身がテクニカルファウルをした場合、Bチームにフリースロー1本が与えられたのち、またAチームのスローインから競技が再開することになります。
特に大事なのは「24秒ルールの変更」
プレイヤー側の観点から考えると、もっとも遭遇するケースが多いのは「24秒ルールの変更」に伴うケースでしょうか。
フロントコートでオフェンスがシュートをするまでの時間を圧縮することで、よりシュートチャンスの多いゲーム展開となるように調整されています。
正しく学んでおかないと揉めることにもなりますので、24秒にかかわるルールは一度原文から読んでおくことをお勧めします。
ケースに合わせて理解しよう
また、ルールブックによって原理・原則がわかったとしても、実際の試合におけるケースにおいて、どのルールがどのように適用されるかが分かっていなければ意味がありません。例えばこちら
このように、ケースに応じてどのような判定を行うのが正しいのか。これをtwitterなどでも解説しています。実際のシーンをイメージしながらルールを適応させていくと頭にもスッキリ入りますので、おすすめです。よかったらぜひtwitterもフォローをお願いします。
さいごに
以上、今回は「2019年ルール改正における7つのポイント」についての解説となりました。
最後は宣伝のようになってしまいましたが、このルールブックのわかりづらさがあったからこそ、このサイトを立ち上げているような部分もあります。正しいルールをきちんと学んで、バスケットボールの技術向上に少しでもお役に立てたら嬉しいです。