*この記事は「JBA2019バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第18条 タイムアウト
18-1 定義
- タイムアウトとは、コーチまたはアシスタントコーチの請求によって認められるゲームの中断のことをいう。
18-2 ルール
18-2-1
- それぞれのタイムアウトは、1分間とする。
18-2-2
- タイムアウトは、「タイムアウトが認められる時機」に認められる。
18-2-3
- 「タイムアウトが認められる時機」は、次のときに始まる:
- ボールがデッドでゲームクロックが止められたとき
- ただし、ファウルまたはバイオレーションのあとは、審判がテーブルオフィシャルズに伝達を終えたとき(両チームとも請求することができる)
- 最後のフリースローが成功してボールがデッドになったとき(両チームとも請求することができる)
- 相手チームがフィールドゴールで得点したとき(得点されたチームは請求することができる)
- ボールがデッドでゲームクロックが止められたとき
18-2-4
- 「タイムアウトが認められる時機」は、スローインを行うプレーヤーにボールが与えられたとき、あるいは最初のフリースローでフリースローを行うプレーヤーにボールが与えられたときに終わる。
18-2-5
- それぞれのチームに認められるタイムアウトの回数は:
- 前半(第1クォーターと第2クォーター)に2回
- 後半(第3クォーターと第4クォーター)に3回
- ただし、第4クォーターで、ゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示しているときには2回までしかタイムアウトをとることはできない
- 各オーバータイムに1回
18-2-6
- 使わなかったタイムアウトを、次のハーフまたはオーバータイムに持ち越すことはできない。
18-2-7
- 両チームのコーチがタイムアウトを請求したときは、先に請求したチームのタイムアウトとする。
- ただし、ファウルやバイオレーションが宣せられていない状況で、相手チームがフィールドゴールで得点したときに認められるタイムアウトは、請求のあと先に関係なく得点されたチームのタイムアウトとする。
18-2-8
- 第4クォーター、各オーバータイムでゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示しているときにフィールドゴールが成功してゲームクロックが止められた場合、得点したチームにタイムアウトは認められない。
- ただし、審判がゲームを中断させた場合を除く。
- 審判がゲームを中断させた場合とは、 審判が笛を鳴らしてゲームを止めたときや、得点されたチームにタイムアウトや交代が認められたときを指す。
18-3 手順
18-3-1
- タイムアウトを請求できるのは、コーチまたはアシスタントコーチだけである。
- コーチまたはアシスタントコーチは、スコアラーが目視できるようにあるいはスコアラーズテーブルのところへ行き定められたシグナルを手ではっきりと示して、タイムアウトの請求を伝えなければならない。
18-3-2
- タイムアウトの請求は、スコアラーが審判に知らせるためにブザーを鳴らす前であれば取り消すことができる。
18-3-3
- タイムアウトの始まりと終わり:
- タイムアウトは、審判が笛を吹いてタイムアウトのシグナルを示したときに始まる
- タイムアウトは、審判が笛を吹いて両チームをコートに招き入れたときに終わる
18-3-4
- タイムアウトの請求があったときは、スコアラーは「タイムアウトが認められる時機」の間にできるだけ早くブザーを鳴らして審判に知らせる。
- タイムアウトを請求したチームが相手チームにフィールドゴールを決められた場合は、タイマーは速やかにゲームクロックを止め、ブザーを鳴らして審判に知らせる。
18-3-5
- タイムアウトの間、プレーヤーはコートから離れてチームベンチに座ってもよいし、チームベンチに座ることを許可された者はチームベンチエリアの近くであればコートに入ってもよい。
- 第2クォーター、第4クォーター、各オーバータイムの前のプレーのインターバル中も同様とする。
18-3-6
- 最初のフリースローのボールがフリースローシューターに与えられた後にタイムアウトの請求があった場合、以下のときにどちらのチームにもタイムアウトが認められる:
- 最後のフリースローが成功したとき
- 最後のフリースローが成功しなかった場合は、あとにスローインが続くとき
- 与えられたそれぞれのフリースローの間にファウルが宣せられたとき
- この場合、ルールの中で別途規定がある場合を除き、元々与えられていたフリースローを行ったあと、タイムアウトは新しいファウルの罰則が行われる前に認められる。
- 最後のフリースローの後で、ボールがライブになる前にファウルが宣せられたとき
- この場合、タイムアウトが認められたあと、新しいファウルの罰則が行われる。
- 最後のフリースローの後で、ボールがライブになる前にバイオレーションが宣せられたとき
- この場合、タイムアウトが認められたあと、スローインとなる。
- 2個以上のファウルに対してそれぞれの罰則に定められているフリースローの「セット」やボールのポゼッションが続けて適用される場合は、それぞれの「セット」は個別に扱われる。
- この場合、それぞれの「セット」やスローインの前にタイムアウトが認められる。