*この記事は「JBA2020バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第7条 コーチ:任務と権限
7-1
- ゲーム開始予定時刻の最低40分前には、各ヘッドコーチまたはその代理者は、ゲームに出場することのできるチームメンバーの氏名と番号、キャプテン、ヘッドコーチやファーストアシスタントコーチの氏名のリストをスコアラーに提出しなければならない。もしゲーム開始後に到着しても、スコアシートに記載されている全てのチームメンバーはゲームに出場することができる。
- 国内大会においては、ゲームに出場することのできるチームメンバーリストの提出時間は、大会主催者の考えにより変更することができる。
7-2
- ゲーム開始予定時刻の10分前には、各ヘッドコーチはチームメンバーの氏名と番号、ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチの氏名を確認・同意し、スコアシートにサインをしなければならない。また同時に最初に出場する5人のプレーヤーを明示しなければならない。チームAのヘッドコーチが先にこの情報を提供する。
- 国内大会においては、チームメンバーリストを確認・同意する時間は、大会主催者の考えにより変更することができる。
7-3
- チームベンチに座って、チームベンチエリア内にとどまることができるのは、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者だけである。
- 競技時間中、全ての交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者は着席していなくてはならない。
7-4
- ゲーム中、ヘッドコーチあるいはファーストアシスタントコーチは、ボールがデッドになりゲームクロックが止められているときのみ、スコアラーズテーブルに行きスタッツの情報を得ることができる。
- スタッツの情報とは、得点、競技時間、スコアボードの表示、残っているタイムアウトの数、ファウルの数等を指す。
7-5
- ゲーム中、ヘッドコーチは、ボールがデッドになりゲームクロックが止められているときのみ、審判に礼儀正しくコミュニケーションをとることができる。
7-6
- ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチは、一度にどちらか1人であればゲーム中に立ち続けることを認められている。チームベンチエリア内であれば、ゲーム中にプレーヤーに話しかけることができる。
- ファーストアシスタントコーチは審判とコミュニケーションをとってはならない。
- ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチは、両者が同時に立ち続けることは認められない。
7-7
- ファーストアシスタントコーチを置くときは、ゲーム開始前にその氏名がスコアシートに記載されていなければならない(サインは不要)。ヘッドコーチが何らかの理由で役目を続けられない場合は、ファーストアシスタントコーチがヘッドコーチの任務と権限を引き継ぐ。
7-8
- キャプテンがコートから退くときは、ヘッドコーチはコート上でキャプテンの役目をするプレーヤーの番号を審判に伝えなければならない。
7-9
- ヘッドコーチがいない、あるいはヘッドコーチが役目を継続できずスコアシートに記載されたファーストアシスタントコーチもいない場合(あるいはファーストアシスタントコーチも役目を継続できない場合)、キャプテンがプレーヤー兼ヘッドコーチとして役目を果たさなければならない。
- キャプテンは、自身がコートから退かなければならない場合もヘッドコーチとしての役目を継続できる。
- キャプテンがディスクォリファイングファウルによって失格・退場となったり、怪我によってヘッドコーチの役目ができないとき、キャプテンの役目を引き継ぐプレーヤーがヘッドコーチとしての役目も引き継ぐことができる。
7-10
- ルールによりフリースローシューターが決められていない全ての場合で、ヘッドコーチはフリースローシューターを指定しなければならない。