*この記事は「JBA2020バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第37条 アンスポーツマンライクファウル
37-1 定義
37-1-1
- アンスポーツマンライクファウルは、体の触れ合いによるファウルであり、以下の要素をもとに審判が判断する:
- ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められないプレー
- プレーヤーがボールにプレーしようと正当に努力していたとしても、過度に激しい触れ合い(エクセシブコンタクト、ハードコンタクト)
- オフェンスが進行する中で、その進行を妨げることを目的としたディフェンスのプレーヤーによる必要のない触れ合い
- このルールは、オフェンスのプレーヤーがショットの動作に入るまで適用される。
- 速攻に出ているオフェンスのプレーヤーとそのチームが攻めるバスケットの間にディフェンスのプレーヤーが全くいない状況で、その速攻を止めるためにディフェンスのプレーヤーが、そのオフェンスのプレーヤーの後ろあるいは横から起こす触れ合い
- このルールはオフェンスのプレーヤーがショットの動作に入るまで適用される。
- 第4クォーター、各オーバータイムで、ゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示しているときに、ボールをアウトオブバウンズからスローインをするときに、まだボールが審判あるいはスローインをするプレーヤーの手にあるときに、コート上のディフェンスのプレーヤーが相手に起こしたファウル
37-1-2
- 審判は、プレーヤーの起こしたアクションのみを基準として、ゲームをとおして一貫性を持ってアンスポーツマンライクファウルの判断を行わなければならない。
37-2 罰則
37-2-1
- ファウルをしたプレーヤーに、1個のアンスポーツマンライクファウルが記録される。
37-2-2
- ファウルをされたプレーヤーにフリースローが与えられたあと:
- そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインで再開する
- 第1クォーターをはじめる場合は、センターサークルでのジャンプボールになる
- フリースローは以下のとおり与えられる:
- ショットの動作中ではないプレーヤーがファウルをされたとき:2本のフリースロー
- ショットの動作中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが成功したとき:得点が認められ、さらに1本のフリースロー
- ショットの動作中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが不成功だったとき:2本または3本のフリースロー
37-2-3
- テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場になる。
37-2-4
- プレーヤーが37-2-3に則り失格・退場になる場合、アンスポーツマンライクファウルによる罰則のみが与えられ、失格・退場による追加の罰則は与えられない。