*この記事は「JBA2019バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第2条 プレーイングコート
2-1 プレーイングコート
- プレーイングコート(以下「コート」)は、障害物のない水平で硬い表面とする。(図1)
- コートの大きさは、ラインの内側からはかり、縦28m、横15mとする。
2-2 バックコート
- バックコートとは、自チームのバスケットの後ろのエンドライン、サイドライン、センターラインで区切られたコートの部分をいい、自チームのバスケットとそのバックボードの内側の部分を含む。
- バックボードの内側とは、裏側以外の部分を指す。
2-3 フロントコート
- フロントコートとは、相手チームのバスケットの後ろのエンドライン、サイドライン、センターラインの相手バスケット側の端で区切られたコートの部分をいい、相手チームのバスケットとそのバックボードの内側の部分を含む。
2-4 ライン
- 全てのラインは幅5㎝とし、白またはその他の対照的な色(1色)のみではっきりと見えるように描かれていなければならない。
- 対照的な色とは、コートや制限区域などに対して対照的とし、ラインとはっきり認識できる色を指す。
2-4-1 境界線(バウンダリライン)
- コートは、境界線(エンドラインおよびサイドライン)で囲まれている。これらのラインはコートには含まれない。
- エンドラインはコートの短い側のラインを指し、サイドラインはコートの長い側のラインを指す。
- 座っているコーチ、アシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者席を含む全ての障害物は、コートから2m以上離れていなければならない。
2-4-2 センターライン、センターサークル、フリースローセミサークル
- センターラインは、両エンドラインと平行に両サイドラインの中央を結ぶ。センターラインはサイドラインより外側に0.15m延長する。センターラインはバックコートの一部である。
- センターサークルは、円周の外側までが半径1.80mである円をコートの中央に描く。
- フリースローセミサークルは、フリースローラインの中央を中心として円周の外側までが半径1.80mである半円を描く。(図2)
2-4-3 フリースローライン、制限区域(リストリクティッドエリア)、フリースローのリバウンド位置
- フリースローラインは、エンドラインと平行で、エンドラインの内側からフリースローラインの遠い側の縁までの距離は5.80mとし、ラインの長さは3.60mとする。フリースローラインの中央は、両エンドラインの中央を結ぶ線上にあるものとする。
- 制限区域は、エンドライン、フリースローラインおよびフリースローラインを両側0.65mずつ延長したライン、エンドラインの中央から左右2.45mの点からフリースローラインを延長したラインとの交点で区画されたコートの長方形の部分をいう。
- エンドラインを除いて制限区域を区画するラインは、制限区域の一部である。
- フリースローラインを両側0.65mずつ延長したラインの全体の長さは4.90mとなる。
- フリースローのときにリバウンドに参加するプレーヤーが制限区域に沿って占めるリバウンドの位置を定めるラインは、図2に示すとおりとする。
2-4-4 スリーポイントフィールドゴールエリア
- チームのスリーポイントフィールドゴールエリア(図1・図3)は、以下のラインで区切られた相手チームのバスケットに近いエリアを除く、コートの全エリアをいう:
- 外側の縁までの距離がサイドラインの内側の縁から0.90mとなるようにエンドラインと直角に描いた2本の平行な直線
- 相手チームのバスケットの中心点から真下にフロアまで下りた地点を中心とする円周の外側までが半径6.75mの半円。エンドラインの内側の縁から半円の中心までの距離は1.575mとする。半円は2本の平行な直線と交わる
- スリーポイントラインは、スリーポイントフィールドゴールエリアには含まれない。
2-4-5 チームベンチエリア
- チームベンチエリアとは、図1で示されているように、2本のラインで区画されたコート外の部分をいう。
- それぞれのチームベンチエリアには、コーチ、アシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者のために16席が用意されていなければならない。
- それ以外の人は、チームベンチから後ろに2m以上離れていなければならない。
- 国内大会においてチームベンチの席数は、大会主催者の考えにより変更することができる。
2-4-6 スローインライン
- スローインラインとは、スコアラーズテーブルと反対側のサイドラインにコートの外側に向かってサイドラインと直角に引いた、長さ0.15mの2本のラインをいう。
- 近い方のエンドラインの内側の縁から8.325mの距離に、そのエンドラインから遠い側の縁があたるように描く。
2-4-7 ノーチャージセミサークル
- ノーチャージセミサークルのエリアはコート上に描かれ、以下のとおり区切られる:
- バスケットの中心点から真下にフロアまで下りた地点を中心とする、内側までが半径1.25mの半円
- その半円の端を、エンドラインと垂直でサイドラインと平行に、長さ0.375m、エンドラインの内側の縁から1.20mの位置まで延長したライン
- ノーチャージセミサークルエリアは、上記の平行な2本のラインの両端を結ぶ、バックボードの表面を直接真下に投影した仮想のラインを加えて完成する。
- ノーチャージセミサークルのラインは、ノーチャージセミサークルエリアの一部である。