*この記事は「JBA2019バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。
第39条 ファイティング
39-1 定義
- ファイティングとは、プレーヤー、交代要員、コーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の間で発生する暴力行為のことをいう。
- この規定は、コート上やコートの周囲でファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアから出た交代要員、コーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者に適用される。
39-2 ルール
39-2-1
- ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアを離れた交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者は失格・退場になる。
39-2-2
- コーチとアシスタントコーチだけは、審判に協力して争いを止めるためであれば、ファイティングが起こったときや起こりそうなときでもチームベンチエリアから出てもよい。この場合は、コーチ、アシスタントコーチは失格・退場にはならない。
39-2-3
- コーチやアシスタントコーチがチームベンチエリアから出てコートに入ったのに争いを止めようとしなかったときは、失格・退場になる。
39-3 罰則
39-3-1
- チームベンチエリアを離れ失格・退場になった人数にかかわらず、罰則はそのチームのコーチに1個のテクニカルファウル「B」が記録される。
39-3-2
- 両チームの者がファイティングの規定によって失格・退場になり、他に適用されるファウルの罰則がない場合は、以下の方法でゲームを再開する。
- ファイティングによりゲームクロックが止まったのとほとんど同時に:
- フィールドゴールや最後のフリースローが成功してどちらかのチームに得点が認められた場合は、得点をされたチームがエンドラインの任意の位置のアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する
- 一方のチームがボールをコントロールしていたかボールが与えられることになっていた場合は、そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインでゲームを再開する
- どちらのチームもボールをコントロールしていなかったかボールを与えられることになっていなかった場合は、ジャンプボールシチュエーションになる
39-3-3
- ファイティングの規定によるディスクォリファイングファウルは、チームファウルに数えない。
39-3-4
- ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、コート上にいたプレーヤーのファウルに対する罰則は全て有効であり、第42条「特別な処置をする場合」に則り処置される。
39-3-5
- ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、アシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の失格退場に対するファウルの罰則は全て有効であり、38-3-4の6項目に則り処置される。