【2020最新】第46条:クルーチーフの任務と権限 【原文】

原文

*この記事は「JBA2020バスケットボール競技規則」を読みやすいように再編集しています。

スポンサーリンク

第46条 クルーチーフ:任務と権限

クルーチーフには、次の任務と権限がある:

46-1

  • ゲーム中に使用される全ての用具・器具を点検し、承認する。

46-2

  • 公式のゲームクロック、ショットクロック、ストップウォッチを指定し、テーブルオフィシャルズを確認する。

46-3

  • ホームチームが用意した2つの使用済みボールから試合球を選ぶ。どちらも試合球として不適当な場合は、可能な限り質のよいボールを選ぶことができる。
  • 国内大会においては大会主催者の考えによって決定する。

46-4

  • 他のプレーヤーに怪我をさせる可能性があると思われるものの着用を禁ずる。

46-5

  • 第1クォーターを始めるためにセンターサークルでジャンプボールを行う。また、それ以外のクォーターやオーバータイムを始めるためにスローインのボールをプレーヤーに与える。

46-6

  • 状況に応じてゲームを中断する権限を持つ。

46-7

  • ゲームを没収する権限を持つ。

46-8

  • ゲーム終了後あるいは必要と思われるときにはいつでも、スコアシートを綿密に点検する。

46-9

  • ゲーム終了後にスコアシートを承認しサインをする。クルーチーフがスコアシートを承認しサインをしたときに、審判とゲームの関係が終了する。
  • 審判が判定を下す権限は、ゲーム開始予定時刻の20分前にコートに出たときから始まり、審判がゲーム終了の合図を確認したときに終わる。
    • 20分前:国内大会においては、大会主催者の考えによって決定する。

46-10

  • 控室でスコアシートにサインをする前に、スコアシートの裏面に以下の項目を記載する:
    • 没収ゲーム、ディスクォリファイングファウル
    • ゲーム開始予定時刻の20分以上前、またはゲーム終了後からスコアシートを承認しサインするまでの間の時間帯に発生した、チームメンバー、ヘッドコーチ、アシスタントコーチやチーム関係者による、スポーツマンらしくない行為の有無
      • 20分以上前:国内大会においては大会主催者の考えによって決定する。
  • そのような場合、クルーチーフ(同席していればコミッショナー)は、大会主催者宛てに報告しなければならない。

46-11

  • 審判の意見が一致しないときなど必要なときは、最終的な決定を下す。
  • そのために、アンパイア、コミッショナー(同席している場合)あるいはテーブルオフィシャルズに意見を求めてもよい。

46-12

  • インスタントリプレーシステム(IRS)の使用について、ゲーム前にその機器の使用を承認し、使用可能であればスコアシートにサインをするまでは使用することができる。
    • クォーターやオーバータイムの終了時に
      • 成功したショットのボールが手から離れるのが、ゲームクロックのブザーよりも先だったかどうかを確認
      • 以下の状況を判断し、どのくらいの時間をゲームクロックに表示するかを確認
        • シューターによるアウトオブバウンズのバイオレーションが起きていた場合
        • ショットクロックのバイオレーションが起きていた場合
        • 8秒のバイオレーションが起きていた場合
        • クォーターまたはオーバータイムの終了よりもファウルが先に起きていた場合
    • 第4クォーターや各オーバータイムのゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示している場合
      • 成功したショットのボールが手から離れるのが、ショットクロックのブザーよりも先だったかどうかを確認
      • ショットがファウルよりも先だったかどうかを確認
      • ゴールテンディングまたはバスケットインタフェアレンスのバイオレーションが、正しく宣せられたかどうかを確認
      • ボールをアウトオブバウンズにしたプレーヤーの確認
    • ゲーム中どのタイミングでも
      • 成功したショットが2点あるいは3点かを確認
      • 成功しなかったフィールドゴールのシューターに対して起こされたファウルが宣せられたあと、与えられるフリースローの本数が2本あるいは3本かを確認
      • パーソナルファウル、アンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイングファウルの判定が、それぞれのクライテリア(基準)に沿っているか確認し、必要であれば判定をアップグレードもしくはダウングレードするかどうか、またはテクニカルファウルと記録することが適切かどうかを確認
      • ゲームクロックやショットクロックに誤作動が起きたとき、クロックが訂正される時間を確認
      • 正しいフリースローシューターの特定
      • ファイティングが起きたとき、どのチームメンバーやヘッドコーチ、アシスタントコーチやチーム関係者がかかわっていたかの特定

46-13

  • タイマーから第1クォーターおよび第3クォーターが始まる3分前と1分30秒前を知らされた場合、クルーチーフは笛を吹いてそれを知らせる。また、第2クォーター、第4クォーターおよびオーバータイムが始まる30秒前も同様に、笛を吹いてそれを知らせる。

46-14

  • 競技規則に示されていないあらゆる事項に決定を下す権限を持つ。

関連する条文も合わせてチェック

第8章 審判、テーブルオフィシャルズ、コミッショナー:任務と権限

タイトルとURLをコピーしました